いや、次回からは野球は外れるわけだが、たとえこの先また正式種目として復活したとしても。
そもそもね、これは何度も言うことってか言われることでもあるが、日本人のやってるのは「野球」で、世界でというかオリンピックでやられているのは「ベースボール」なわけで「野球」はピッチャーが押さえて守って勝つゲームなのに対して、本来の「ベースボール」は打って点を取って勝つゲームなわけで、つまりね、100点取られても101点取れば勝ち(爆)みたいなゲームであって。
日本の「野球」はこのへん(ていうか根本的なところで)何十年も延々と勘違い(しかもあたかもそれが正しいかのように) しながらやって来てるわけで、もー、これはハナっから勝負になってないわけで。だって別のゲームをやってるわけで。
だからね、ほら、よーするにそーいう負か方してんでしょ?ずっと前から。点取れないでズルズルやって、終わり間際に根負け(?)してポロっとヤられるみたいな。
そしてこの「ベースボール」(てか、それが「野球」だったとしても)ってのは他の競技(例えば陸上とか水泳とか)と違って、けっこうな実力差があっても(いや、これはプロ対草野球とかそういう比較ではなくて、一応その舞台に出て来たけどあきらかに格下とかそういった感じの)1試合だけなら必ずしも強い方が勝つってなもんではなく、いわゆる番狂わせってのが果てしなく多い競技なわけなんだけど、ここんとこでもさらに間違っちゃって「実力のある選手を集めれば強いチームになる」という盲目的な考え方(いや、もちろん実力があった方がいいに決まってるんだが)で、一番頂点に立っているはず(と思われている)のプロ選手だけでチームを組んじゃうなんて激しく愚かなこともしちゃってるわけで。
そもそもプロは一年中野球だけのために暮らして、それで暮らしているわけだから野球自体が下手なわけはないんだが、彼らのやってるのはリーグ戦なわけで、1シーズンを通していいプレーをして、いい成績を残して、そしてそのリーグ戦に勝つということ(を観せる)なわけで、1試合だけの勝敗にだけこだわっているわけではない(いや、負けようとは思ってないだろうけど)んである。
だから140試合とか150試合とかやれば彼らはそれなりにいい成績を残すし、アマチュアなんか太刀打ちできないくらいに強いが、しかしほとんどトーナメントみたいな戦い方で、それこそ全部勝つみたいな戦い方はそもそも不得意なんである。
しかも(無意識に?)そのプロの考え方で戦っちゃうから戦術も一戦必勝の考え方じゃないわけで、これはもー、ハナっから無理なわけである。
そのへんでだいぶ違ってたのは金メダルを取った(からいいと言うわけではないが)女子ソフトボールチームである。
「大いなるアマチュア」である彼女らはなぜ勝てたかというと、このベースボール(あるいは野球)に非常に似た(僕はこのベースボールとソフトボールの発展段階における関係性には詳しくないが)ゲームの勝敗を決める仕組み、つまり「相手より1点でも多く取れば勝ち」ということをよく知っていて、エース上野がいくら快刀乱麻のピッチングをして相手を押さえても打って点を取らなければ勝てない(「野球」とくに日本のプロ野球には引き分けという試合結果があるために「負けない」という考え方があるが、ベースボールやソフトボールにはこれがない。これはかなり激しく重要な部分である)ということをちゃんと知っていて、長い間の努力の末に強いチームとなって出て行ったからなのである。
いや、もちろんあそこに出て行って、懸命に戦った日本のプロ野球選手たちはそれこそ必死にがんばったと思うし、彼らは何も悪くないし「申し訳ない」なんて言う必要もないと思う。彼らはやりなれない「ベースボール」で、しかもやりなれないトーナメントをして負けただけなのだ。
間違っているのは日本人(とくに日本の野球関係者)の「今や日本の野球は世界の頂点の実力を持っている」(あるいは「日本は世界の野球をリードしている」)という愚かな勘違いなわけで。
だって「野球」をやっているのは日本だけで、世界で行われているのは「ベースボール」なのだから。
そしてこれが変らないうちはたとえまたベースボールがオリンピック種目に返り咲いたとしても同じように負け続けるはずなのだ。
それにしてもあんなにがんばって金メダルを取った女子ソフトボールの選手たちは果たして報われるのだろうか?
いや、金メダル自体が彼女たちの勲章だし、それ自体報われてはいるわけだけど、どうせこういうときだけ盛り上がる日本人は時がたてばだんだんと忘れてしまって、オリンピックの種目から外れてしまえばもうこんなに注目されることもなくなって行ってしまうはずなわけで。
願わくばこれを機会にもっともっと彼女たちのやっている素晴らしいスポーツをみんなが注目して、そして応援するようになってほしいと思う。
だって、彼女たちはあんなに僕らを楽しませて、そして喜ばせてくれたのだから。
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